オリンピックの選考会で私は日本の選手を応援出来なくなった

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はじめに

全日本選手権が終了して1週間が経ちました。

今回の全日本はパリオリンピック選考会も兼ねていて、いつもとは違う注目のされ方があったと思います。

結果として、オリンピックシングルス内定の選手は

男子が張本くん、戸上くん。

女子がひなちゃん、美宇ちゃん。

になりました。

 

前から今回の選考方法は物議を醸していて、終わった今でも本当にこの選考基準は正しかったのか、疑問を持つ声も多いように感じます。

 

私個人としてはこの選考基準を批判するつもりはありません(理由は後ほど記載します)。

しかしこの選考基準だった事で自分を嫌いになる出来事がありました。

今回はどうして自分を嫌いになったのか、書いていこうと思います。

本当に個人的な意見なので、もしかしたら気分を害される人もいるかもしれませんのでそれは申し訳ありません。

美宇ちゃんと選考基準について

昔から平野美宇選手が好きで、ずっと応援していました。

東京オリンピック時のシングルスに出られず、パリこそはシングルスに出てほしい。

そんな思いの中、パリ選考基準の発表。

 

当初はコロナ禍で海外試合も無かった為妥当なのかなと思っていましたし、今の状況下でも国内選考会で決める事は間違っていたとは思いません。

中国撃破ポイントが追加

そんな中、途中から追加されたルール、

中国TOP3勝利でのポイント付与が自分を嫌いになるきっかけとなりました。

 

日本の卓球ファンならわかる通り、日本は長年中国に勝つことを目標に世界と戦っており、日本が中国越えをした際は凄い盛り上がりを見せます。

実際23年世界卓球の、早田ひな選手が王芸迪選手に勝った時は、歴史に残ると言われるくらいの盛り上がりを見せました。

 

私も試合観戦をする時は是非日本選手に中国越えを果たしてほしいと思って見ています。

日本選手を応援できない心境

そんな中適応された中国ポイント。

そこで私はいつも試合を見ている時の心境と違う感情になりました。

 

「あれ?ここで中国選手に勝っちゃったら美宇ちゃんが順位抜かれちゃう?…」

 

特に伊藤美誠選手が中国選手と試合をする時、普段なら絶対に美誠ちゃんを応援するのに、選考期間は心から美誠ちゃんを応援出来ない自分がいました。

 

昔から美誠ちゃんと中国選手との試合が好きで、「美誠ちゃんならなんかやってくれる」

「中国選手と楽しそうに試合してるのが見てて嬉しい」そう思っていました。

 

でも今は心から美誠ちゃんの試合を応援出来ない。

昔あんなに好きだったものを私情で楽しめない。

 

こんな気持ちになってしまう自分を嫌悪し、選考中の海外試合を見なくなりました。

選考会もどんどん嫌いになっていく

そんな気持ちでいるせいなのか、国内選考会の見方も少しずつ変わっていき、試合を楽しむという気持ちは消え、オリンピックのポイントばかりを考えてしまうようになります。

 

「選考会でみんなが早めに負けて美宇ちゃんが優勝したらこんなに点数離れるのか」

 

などと美宇ちゃん以外の順位が高い選手が負けることを期待している自分がいて、

ますます自分を嫌いになりました。

 

きっかけは中国ポイントの追加でしたが、選考対象の試合全てを純粋に楽しむことは出来ませんでした。

最後に

最後の選考会である全日本選手権ではSNSで結果速報を見るのが怖かったです。

 

結果、美誠ちゃんはベスト16、美宇ちゃんはベスト8で美宇ちゃんがシングルスに内定しました。

私は心から喜べませんでした。あんなに願っていた美宇ちゃんのシングルス内定を。

 

試合後の美誠ちゃんのインタビューを見て、

「私はこんなに辛い思いをして戦っていた子の敗けを願っていたのか」

そんな思いばかりでした。

 

連日好きな選手の応援を純粋にされている皆さんの投稿を見て、自分は感情は愚かなものだと感じました。

今回の選考会基準は私個人としては否定しません。しかし、同じような選考は絶対にしてほしくない。

選考会に挑んだ選手は2年間の選考会で心身ともに疲弊し、私では考えられないような辛い思いをしたと思います。

なら、結果であるオリンピックではせめて、良い結果が出てすべての選手が報われてほしいです。

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